ついに天官賜福日本語訳6巻が発売されましたね!
謝憐・花城の愛の行方、ふたりを固める名脇役たちの歩みや君吾の正体などなど、続きを楽しみにしていた1冊!
天官賜福日本語訳6巻読了後の感想やわたしなりの解釈をまとめます。
天官賜福日本語訳6巻の感想

主役ふたりの行く末を最後まで見届けられて、本当によかったです。
謝憐と花城がどのように君吾に立ち向かうのか、その先でふたりがどのような道を歩み、どこに辿り着くのかーが一番気になっていました。
「君吾はめちゃくちゃ強いし、決着をつけるにはふたりが力を合わせる必要があるだろうけれど、どちらかひとりが消滅するのだけは見たくない…!ハッピーエンドがいい!!」と強く願っていました。
一時的に花城が消滅するものの、わたしの願いどおり(?)本編ラストはハッピーエンドでホッとしました。
らむこ途中、花城がいなくなったときは涙が止まりませんでした…
また、君吾が謝憐に執着する理由は5巻読了時になんとなく想像していたので、自分なりの考えと答え合わせができた感じ。
そして、終盤になって現れた国師の存在感(笑
番外編では、その後のふたりの暮らしが書かれており、ふたりの幸せな未来を垣間見れてよかったです。
番外編で17歳のころに逆行しちゃう殿下、かわいかったです。
また、ストーリーには関係ないですが、章立てが小刻みなので忙しい人でも読みやすい小説だと思います。
114章
- 神武殿へ君吾を追いかける謝憐→雨師の訪問
- 雨師の使者に紛れて花城が参上
- 風信と剣蘭の競り合い
5巻のラストで引玉がどうなったのか気になっていたが、どうやら君吾の呪枷に血も魂も吸い取られたよう。
「ん?ワンチャン、復活できるのか?」と気になりつつ、ページをめくっていく。
それにしても、正体が明らかになってからの君吾は仙境の神官を次々と傷つけていくし、放つ言葉は刃の如く心をえぐるものだし、よく喋るネチネチとした嫌なヤツだ(笑
「早く花城出てきてよ…」と謝憐もわたしも思っていたころ、雨師の使者に紛れて花城が仙境に!
先ほど、神武殿で、雨師からの贈り物を受け取った瞬間、謝憐は確かにどこか違和感を覚えた。ただ、それは贈り物ではなく、それを差し出した人物に対してだった。
受け取ると同時に、相手の手が自分の手に重なり、軽く握ってきたような気がしたのだ。
(中略)
今、こうして花城が仙楽宮まで会いに来たということは、当然周囲の監視の目をすべて片付けたということだ。彼を見た瞬間、謝憐はこの上なく頼もしく感じた。もう何も心配はない!
天官賜福6巻
やっと来てくれたーーー!!!
ぜったいに来てくれると思ってたよ、城主!!!
さすが粋な登場!かっこよ…
花城の登場までがKindleサンプル版で読めるので、6巻未読の方はぜひ↓↓
そして、風信と剣蘭の口喧嘩の現場に居合わせてしまう謝憐・花城。
風信は今でも剣蘭と息子:錯錯を引き取りたいようだけれど、頑なに剣蘭は拒否していて。
基本、温室育ちの風信と男女の愛情の虚しさをよく理解している剣蘭では考えが合わないのも無理はない。
でも、あの頃の風信も「風信の人生」をしっかりと歩んでいれば、もう少しマシな終わり方ができたかもしれない。
人の心はうつろいやすい、800年想い続けるなんて稀有なことなんだから。
115章
- 国師(梅念卿)の監視場所が霊文殿とわかる→そこで錦衣仙を試す
ピリピリムードなのに、錦衣仙を試す傍らでまた法力の貸し借りをしてる花憐。
「じゃあ、兄さん、俺の命令はー」
少しして、にっこり笑った花城の言葉の続きはこうだった。
「ーちょっと法律の貸し借りをしようか」
天官賜福6巻
仙境が大変なことになっている中、ところどころでいちゃいちゃするふたり。
読んでるこちらは「うきゃーーー」ってなってる。
116章
- 錦衣仙は謝憐が着ている衣だった
- 袖を通したのはよいものの、脱げない…
錦衣仙のからくり、実はよくわかっていなくて…
指揮命令系統に加えて、錦衣仙の意思も絡んできて難しい。
4巻から復習しないと。
117章
- 国師が話す烏庸太子(君吾)の話
- 君吾=白無相
- 銅炉山にある壁画→国師が残した烏庸国の顛末
- 烏庸国を救おうとしたが失敗した君吾→銅炉山を治めるため3人の国師を生贄に差し出す→彼らの怨念で人面疫にかかる
- 謝憐の飛翔の機となった一念橋での言葉→君吾が仙楽国を滅ぼすきっかけに
霊文殿に監禁されていた国師。
さぞかし辛い目に遭っていたのかと思いきや…
またまた札遊びをしてたーーーー!!
国師ってすごい人なんだと思うんだけれど、昔ながらの札遊びのクセが抜けないんだな。
「黒幕のすべてを知っている全知全能のストーリーテラー」というポジションを期待していたけれど、謝憐にクドクドと口うるさかったり、花城をあからさまに雑に扱ったり(絶境鬼王を「若造」呼ばわりするのはこの人くらい…)となかなか気になるキャラクターである。
とはいえど、国師がキーパーソンであることは変わりなく、君吾が仙楽国を滅ぼした経緯を話し始める。
「ー奴はどうして仙楽国を滅ぼそうとしたのですか?」
「あなたが口にした言葉が原因です」
国師に見つめられ、謝憐はきょとんとする。
「私の?どんな言葉ですか?」
「『身は無間、心は桃源』」
天官賜福6巻
『身は無間、心は桃源』が君吾のこころに痛切に響いた、と。



『身は無間、心は桃源』??
天官賜福1巻に戻ると、『身は無間、心は桃源』とは「この身が無間地獄に堕ちようとも、心は桃源郷のごとく清くあれ」と。
(Amazonの試し読み部分でも一念橋のシーンが見れます→試し読みはこちらから)
烏庸国を救えず、人面疫を患い、憎しみ悲しみ苦しみに苛まれていた君吾。
そんな彼に謝憐が言い放った『身は無間、心は桃源』がこの上ない嫌味に捉えられたのだろう。
1巻で花城が言っていたこの言葉↓の意味がようやくわかった。
しばらくして、三郎は答えた。
「君吾はきっと彼のことがすごく嫌いなんだと思う」
天官賜福1巻
勝手に自分と謝憐が似ていると感じ、謝憐のことばに勝手に怒り、国を滅ぼし、あまたの人命を奪い、謝憐を追い詰めるとは。
到底受け入れられないし、理解できない。
そんな器の人間が「帝君」とは笑わせる。
118章
- 謝憐の三度目の飛昇後の事件は君吾により仕向けられていた→謝憐が自分と同じ道を歩むよう期待
今までの出来事を紐解くと、すべて「君吾が仕組んだことじゃないか!」「あいつにとって都合のよいように動かされていただけじゃないか!」との結論に辿り着く。
まぁ、黒幕だからそれくらいはやるだろうと読み進めていたが、どうもこの「国師」のキャラが気になって仕方ない(笑
「太子殿下、見ましたよ」
「えっ?何をですか?」
「あの巨大な神像の上でのことです」
天官賜福6巻
風信や慕情ですら控えめに押さえていた話題に、なんと真っ向から向かっていくのだ。
色恋御法度を説いていた師としては物申したくなる気持ちもわかるが、両人の目の前でガシガシいく。
「別にあなたに見る目がないと言っているわけではありませんよ。悪くはないでしょうし、年上も年下も女子は皆間違いなくああいうのが好みでしょうから。ですが、絶境鬼王というのはかなり凶暴ですから、殿下もよく考えなさい。一度つきまとわれたら永遠に振り払えなくなりますよ」
天官賜福6巻
当たってる、実に的を得た言いようだ。
さらに「凶悪」だの「禍々しい」だの思ったことをストレートに言う。
本人の前で言うのはどうかと思うけれど、そこは年の功でカバーなのか?
そして、「自分こそが祭天遊のときに起きてきた子供で天煞孤星と言われた本人である」とついに花城が口を挟む。
119章
- 君吾により妖魔鬼怪が解き放たれた→戚容も天界にやってくる
- 君吾が仙楽宮を訪れる→謝憐を明光殿に連れていく
国師が話せば話すほど、花城のことをディスっていくから謝憐はヒヤヒヤ。
国師って本当にすごい人なんだろうな、花城のことも全然怖くなさそうだし。
花城の文字も「三界に二つとない汚さ」と酷評する。
物語の終盤に出てきたのにめちゃくちゃ濃いキャラじゃないか。
120章
- 見返りを提示して、裴茗と郎千秋に人間界の陣を破るよう指示する君吾
- 君吾が天界に火を放つ→謝憐の巨大神像がやってくる
「私欲を果たすか、人間界を救うか選べ」とは。
仮にも天界の第一武神なのに、やり方が下衆すぎる…
6巻は読めば読むほど君吾の下劣な部分が見えてきて、「お前ーーー!!!!」と何度思ったことか。
そんな君吾に花城の減らず口が平常運転でよき。
「仙楽、私の膝元で鬼王と密通するとは大した度胸だ」
それに花城がふんと鼻を鳴らす。
「鏡をよく見てから言え。お前にそんなこと言う資格があるか?」
天官賜福6巻
謝憐が絶対言えないことを言ってくれるのが好き、さすが絶境鬼王。
121章
- 巨大神像で逃げる神官たち→火焔魔城と化した天界が追いかけてくる
- 黒水鬼域に逃げ、骨龍が火焔魔城と戦う
え?!巨大神像の次は城?
頭の中はハウルなんですけど…
この辺、想像力で展開するには限界があるから、ぜひ映像化希望。
やたら偉そうな長老・国師、キャラが濃くていいなぁ。
「あんた誰だ?何の資格があって、私たちに説教してるんだ?」
「私が誰かなんてどうでもいい。私が上天庭にいた頃、どこかで泥遊びをしていた君たちにはわからないだろうが、私には君たちを説教する資格が十分にあるぞ。重要なのは、君たちのその尊いお手々を、この神像に添えて、ありったけの法力をさっさと注ぎ込むことだ。」
天官賜福6巻
「俺に借金があるから」と言って黒水鬼域で戦うことを気にしない花城。
あなたはなんだって許されるのね(笑
122章
- 皇城へ向かった君吾
- 皇城の人陣を守っていた「花城」は実は…
- 戚容の身が滅び、正真正銘の「青灯夜遊」となる
皇城の人陣を破るため、君吾が皇城に向かったが、その後はまさしく「全員集合」
人陣を守るため、裴茗も雨師も出てくるし、師青玄に風師扇を渡した「花城」はまさかの黒水…!
個人的に、3巻以降の黒水沈舟が気になっていたから、ここで出てきてくれて嬉しかった。
黒水沈舟は師無渡を恨んでいたけれど、師青玄のことは恨みきれなかった…
というか、「地師」として仙界に潜り込んでいたことを考慮すると、無意識に親愛も芽生えていたのではないかなと思う。(好意的に解釈する場合)
師青玄は自分にとって何よりも馴染み深いその扇を握り締めたまま、ぎこちなく「花城」の方を向く。
「花城」はまた「自分でなんとかしろ」と冷たく言い放った。
天官賜福6巻
とても短いシーンだったけれど、6巻で印象的なシーンのひとつ。
また、この章では君吾の炎に焼かれ戚容が鬼火だけになってしまう。
作品で一二を争う品のないキャラクターだけれど、変に素直なところもあって憎みきれない戚容。
物語をもう少し盛り上げてほしかったけれど、、残念だ。
123章
- 君吾を追って銅炉山へ
- 風信(錯錯を探していた)・慕情(君吾に呪枷をつけられていた)と合流
ずっと姿を表さなかった風信・慕情が登場。
この二人は、謝憐が落ちぶれた途端、見放したと言われているけれど、やっぱり心の底では謝憐が気になるし、忠誠を誓っている。
ただ、風信はともかく、慕情はその性格ゆえに何かと誤解されやすいし、相手に伝わりにくい。
そこで、君吾に呪枷をつけられた慕情が出てきて、過去のあれこれもほじくり返すことに。
おぼっちゃん気質の謝憐・風信と違って、現実的で妥当な選択ができるのが慕情のいいところだけれど、当事者たちから見たら慕情のそういうところがアヤシイという…
何があっても謝憐第一主義の花城と比べたら、慕情も言い訳もできない。
この辺りから仙楽トリオの微妙なバランスが明らかになってくる。
ーーー
▼装丁がきれいな天官賜福、クリアカバーで見せる収納!












