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人渣反派自救系統(クズ悪役の自己救済システム)1巻のあらすじと感想

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天官賜福にハマって墨香銅臭先生の作品が気になり始めたころ、人渣反派自救系統(クズ悪役の自己救済システム)1巻がKindle Unlimitedで読めることを発見!

さっそく、Kindle Unlimitedを無料登録して読破。

1巻のあらすじや感想をメモしておく。

AmazonのKindle Unlimited(初月無料)で無料で読めました

もくじ

ざっくり感想

転生モノを初めて読んだため「転生モノの雰囲気」がわからないが、主人公(沈清秋)の思考が逐一文章化されていて少し読みづらかった。

…が、次第に沈清秋のツッコミを面白く感じるようになり、なんか妙〜なクセになってきて。

「こんな状況でよくツッコメるな!」とツッコミながら読んだり、「あなたたち、すれ違いすぎ!」とヤキモキしたり。

話が進むにつれて、洛氷河の師尊への想いが膨れ上がり、こじらせ、こじらせ、こじらせ…がおもしろくなってきました。

洛氷河くん、師尊のこと大好きやん!

でも、師尊には1ミリも伝わらない氷河の気持ち 笑)

最初こそイマイチと感じたものの、天官賜福にはないコミカルさにハマってしまった。

登場人物や用語の整理

ルビが振られていて中国語名もすんなり読めるけれど、念の為に登場人物をメモ。

名前読み方メモ
沈清秋(二つ名:修雅剣)シェンチンチウ主人公・沈垣(シェンユエン)が『狂傲仙魔途(きょうごうせんまと)』の世界で転生。
オリジナルストーリーでは洛氷河に拷問の末、殺される。「クズ役役」
蒼穹山派第二峰・清静峰の峰主。
洛氷河ルオビンハー狂傲仙魔途の主人公。
オリジナルストーリーでは沈清秋に虐められていた。
実は魔王の子。美男子、最強。
明帆ミンファン沈清秋の一番弟子
寧嬰嬰ニンインイン沈清秋の弟子。オリジナルストーリーでは洛氷河に恋心を抱くはずだった存在
岳清源ユエチンユエン穹頂峰の峰主。沈清秋の師兄。
柳清歌リウチンガー百戦峰の峰主。オリジナルストーリーでは沈清秋と憎み合っていた。
公儀蕭ゴンイーシアオ幻花宮の期待の星

用語も整理。

用語読み方メモ
狂傲仙魔途きょうごうせんまとWeb小説。文章は稚拙、伏線回収はナシ、修身者小説かと思いきや、ただの主人公最強ハーレム小説。作者は向天打飛機
B格ポイントカッコつけに成功したときに上がる。クオリティの低いストーリーを改変し、悪役と脇役のIQを上げたり、地雷部分を避けたり。
玉観音洛氷河が養母から与えられたもの。闇落ち後も人間性を思い出させる。

第一回 人渣

物語のはじまり

  • 沈垣が狂傲仙魔途の世界に転生→沈清秋として目を覚ます

序盤は、説明的な文章が多く、なかなか没頭できなかった。

沈清秋の第三者的視点が強いからかもしれない。

狂傲仙魔途のストーリー

幼いころの貧困、清静峰での沈清秋らによるイジメなど、洛氷河(実は魔王と人間の子)のお涙頂戴ストーリーから始まる。

そして、仙盟大会で、沈清秋の暗躍により無限深淵に突き落とされ、5年間無限深淵で修行し、洛氷河は魔族として覚醒する。(闇堕ちストーリー)

覚醒後、最強の魔王として君臨し、自分にとっての邪魔者を始末していく一方、後宮に美女をたくさん囲っていく。

沈清秋は腕、脚を切り落とされ、だるまにされて惨殺される。

OOCロックの存在

  • 沈清秋は原作を改変したいが、OOC(アウトオブキャラクター)ロックが邪魔
  • 解除には初級クエストのクリアが必要

OOCロックが解除される双湖城での皮剥ぎ魔事件(第二回 任務)あたりまでが導入部分かな?

変わりつつあるのか?師弟関係

  • 玉観音を取り上げられた洛氷河を助けたり、双湖城に向かう馬車に洛氷河を乗せてあげたりとじわじわ優しい。

馬車の中で、洛氷河が師尊を美しいと思ってまじまじ見ているシーンが好き…↓↓

洛氷河はしばし考える。これほど近くでじっくりと沈清秋を見たのは、おそらく今回が初めてだろう。顔立ちで言えば、沈清秋は本当に文句なしの容姿をしている。極上の美男子、とまではいかないかもしれないが、美しく、見ていて飽きない。

第二回 任務

皮剥ぎ魔事件

  • 皮剥ぎ魔討伐に向かう→寧嬰嬰が捕まる→沈清秋と洛氷河も捕らえられる
  • システムのイージーモードを使う→ペラペラとネタバレしてくれる皮剥ぎ魔

寧嬰嬰のおバカーーー!あなたちょっと軽率よーーー!

それにしても、イージーモードすごいね…

囚われの身であっても洛氷河くんは梱仙索で縛られている師尊の身体を見てドキドキしていてかわいい↓↓

けれども今、沈清秋の頬は耐えがたさに赤らみ、視線を泳がせている。しかも、上半身には一糸もまとっておらず、幾重にも巻かれた梱仙索だけが、細いながらも強固にその体に絡み付いている。(中略)

洛氷河の胸中に、なんとも言葉にできないもどかしさが満ちる。

この辺りまでRPGを見ている気分で読んでいたけれど、OOCがアンロックされて「物語」に変わってきた。

柳清歌の死を回避

  • 沈清秋が霊犀洞で閉関
  • 柳清歌が先に閉関しており、走火入魔して弱っていた
  • オリジナルの沈清秋はここで柳清歌を手にかけるが、自分の後ろ盾になるかもしれぬという打算から柳清歌を助ける

今までの溝はなかなか埋まらないようですが、この行いがふたりの関係性を変える大きな転換点となるんだろうなぁ。

オリジナル沈清秋の「クズっぷり」が際立つ。

魔族三番勝負

  • 魔族が蒼穹山に道場破り→紗華鈴(シャーホワリン)」の登場
  • 魔族との三番勝負で洛氷河を指名
  • 沈清秋が不治毒にかかる

沈清秋が漏らした「あいつは勝てる」との一言で主人公パワー全開する洛氷河。

洛氷河の素直なところがいい!↓↓

師尊は本当に自分が勝つと確信されている。だからこそ自分を勝負の場に出されたのだ!

不治毒にかかった師尊を見て、魔族にキレる洛氷河もかっこいい!

第三回 好感

好感度上昇中

  • 洛氷河の代わりに不治毒にかかったことで師尊の好感度爆上がり
  • 「洛氷河ごはん」の登場
  • 不治毒の治療

この辺りから洛氷河の中での師尊の存在が尊敬や敬愛を超えつつある。

ずっとこの平和なときを見ていたいよ〜

不治毒の治療の中での一文、これは完全にフラグだと思う(笑↓↓

主人公と体を重ねれば解毒ができるが、そんな日が来るとでも?永遠に来んわ!

夢境の地

  • 洛氷河の夢境の地
  • 夢魔登場→教えを請う
  • 師尊に守ってもらわなくて済むよう強くなる決意
  • 洛氷河の中で師尊が「大切な人」に変わった瞬間

「私、決めました」と一人称が「私」であるところが、洛氷河個人の決意であると感じさせる。

そして、沈清秋も主人公に守られている安心感を感じていてかわいい。

そう、そういう運命なんだよ、君たちは。何も間違えちゃいない。

敬愛を超えつつある師尊への気持ち↓↓

つままれた部分は痛くも痒くもない。しかし、洛氷河はそこが妙にジン、と疼くのを感じた。すぐに自らの気持ちが一線を超えたものであると気づき、心の中で自分を罵った。こんな時に余計なことを考えるなんて、師尊に対して不敬にもほどがある。

夢境パート、洛氷河の心のうちっていうだけあって、情報盛りだくさん過ぎる…よき。

「俺」という一人称が出てくるのもここ。

この弟子→師弟関係、私→目上の人や公の場で、俺→一青年としてって感じ。

この沈清秋のセリフ、後々に響いてくるやつ↓↓

この世において、天地に受け入れられないものなど存在しない。あらゆる種族がそうであるように、むろん、人もだ。

第四回 大会

この辺りからオリジナルストーリーでの洛氷河の妻役がたくさん出てくるが、肝心の洛氷河はちっとも興味を抱かず。

師尊一筋に育ってしまったから。

仙盟大会はじまるまで

  • 仙盟大会で洛氷河を無限深淵に突き落とさなかればいけない沈清秋
  • 沈清秋にとって洛氷河がかわいく感じられるようになってきているのに…

師尊に甘えつつちょっとチャラい洛氷河の描写から、この二人の関係がいかに深まっているかよくわかる。

至近距離で見つめ合いながら話している姿が目に浮かぶようだ。

「遠路はるばる苦労して戻って参りましたのに、師尊はこの弟子に目もくれずに拒絶するのですか?」
物腰の柔らかい、凛とした声が響いた。冗談混じりの不満を少しにじませながら。
(中略)
「そこまで手こずるものではありませんでしたし、何より一刻も早くしそうにお会いしたかったので。だから、一度も休むことなく、全速力で帰ってまいりました」

この頃が洛氷河の理想の世界観なのでは…

仙盟大会への道中、斉清葁(チーチンチー・仙妹峰の峰主)が「砂糖吐きそう」というのもうなずける。

沈清秋がミーハー心で柳溟煙(リウミンイエン)を眺めているシーンで、ヤキモチ妬いている洛氷河かわいいな。

仙盟大会開始

  • 洛氷河はなかなかトップに出られない
  • 妖魔が召喚され大会はパニックに(尚清華(シャンチンホワ)の手引き)→漠北君(モーペイジュン)登場
  • 無限深淵が開かれる
  • 漠北君が洛氷河の魔族の封印を解く

読むのがちょっとしんどかったシーン。

大会が始まるまでの雰囲気とはガラッと変わり、一気に不穏な感じになるんだよね…

洛氷河が強くなるのはヒロインのためでなく、師尊のため。

しかし、沈清秋が漠北君の掌力に弾き飛ばされて内臓が傷ついたのか、食いしばった歯の間から血を溢れさせたのを目の当たりにした時、その瞳はいきなり剣呑な色を浴びた。洛氷河がまとっていた雰囲気は一瞬にして変わる。

こういうシーンを読むと、沈清秋がいう「主人公パワー」を感じるなぁ。

師尊を守ると誓った洛氷河の決意は固い。

…なのに、この後、無限深淵のシーンが。

突き落とす師尊も、突き落とされた洛氷河も本当に辛そうで、読んでいるこちらまで心がグサグサされる。

トドメを刺さなかった沈清秋に対して一縷の望みを抱く→最後の一撃で絶望に変わる…

大事なシーンとわかりつつも、なんとか回避できないのかとわたしも思っていたよ、師尊。

仙盟大会終了後

  • 洛氷河は死亡と沈清秋が告げる
  • 沈清秋は魂が抜けたような日々を送る
  • 尚清華が転生した向天打飛機と判明

未亡人みたいになった師尊の姿が本当に痛々しい。

次に会うときの洛氷河は魔族として、自分の命を狙うものとして、だとわかっているからこそ、大会前の「太陽のように温かい少年」を偲んでいるんだろう。

この辺りから師尊も洛氷河のこと好きじゃないか…

洛氷河の「好き」とは違うかもしれないけれど。

「向天打飛機?」と呼ぶシーンの険しくて暗い、そして強気な沈清秋の顔が眼に浮かぶ。

第五回 白露

  • 沈清秋の転生前のID「絶世きゅうり」
  • 沈清秋と尚清華で日月露華芝(にちげつろかし)を採取しにいく→公儀蕭と遭遇
  • 日月露華芝は蛇のような魔族が守っていた

尚清華って清々しいくらいの小者だなあ。

「長い物には巻かれろ」なゴマスリタイプの中間管理職を彷彿とさせる。

ただ、沈清秋と尚清華の掛け合いはおもしろい。

二人だけのときは遠慮なく現代語で話すところもおもしろい。

章の後半、ちょっとした用事を言いつけるときに「洛氷…」と言いかける沈清秋の姿。

沈清秋にとって、洛氷河=一番弟子がすっかり定着してるんだね。

第六回 金蘭

金蘭城での調査

  • 前章から3年経過
  • 謎の疫病が流行る(種蒔き人の仕業)→閉鎖中の金蘭城へ調査へ出かける蒼穹山一派
  • 楊一玄(ヤンイージュン)登場
  • 調査中に洛氷河(幻花宮サイド)と再開する沈清秋

洛氷河の復活が早まったことに対する沈清秋の慌てっぷりがすごい。

そりゃ、自分の命を狙う輩が予定よりも2年も前倒しで出てきたんだもの…そりゃ、怖いよね…

  • 師尊に再開できた洛氷河は追いかけ回す
  • 命の危険を感じる沈清秋は逃げ回る

でも、沈清秋は転生してきたキャラだから仕方ないんだよね…

あくまでも洛氷河のことを登場人物としてしか見てないし、ストーリーに沿って話が進むと思っているから、自分が育てた洛氷河を一青年として見られない。

だから、沈清秋と公儀蕭が話している姿を冷たい瞳で見る洛氷河がヤキモチを妬いているとはつゆ知らず、何か気に触ることをしたかといぶかしむ。

白蓮華ちゃんから黒蓮華ちゃんになってしまった洛氷河、でも師尊大好き。

洛氷河と追いかけっこ

  • 夜分に沈清秋を訪れる洛氷河(怖)
  • 師尊が魔族を憎んでいる→だから自分も捨てられたと思う洛氷河
  • 洛氷河の天魔血を飲まされる沈清秋

師尊には悪いけど、追いかけっこしてる二人おもしろい〜

師尊のことが好きすぎて暴力的になってしまう洛氷河…どうしようもないわね…

天魔血を飲まされるシーンの挿絵はとてもいい!!

種蒔き人確保

  • 魔族を手引きしたとして沈清秋が囚われる
  • 秋海棠(チウハイタン)によって沈清秋の過去が明らかになる

第七回 水牢

  • 幻花宮の水牢に閉じ込められる沈清秋→公儀蕭の手引きで脱出(日月露華芝のため)→花月城へ到着
  • 「沈清秋の恐れ」が具現化された洛氷河の夢境に迷い込む沈清秋
  • 目を覚ますと幻花宮と清静峰の弟子たちが沈清秋をモトに争っていた

洛氷河の「服ビリ特性」という表現、面白すぎる…!

沈清秋の肌を見て照れてるじゃないか!

しかも、自分の差し出した上着を着ないと不機嫌になるって、恋愛偏差値が低すぎてかわいい。

あらためて、夢境は人の心を丸裸にさせる場所なんだな。

沈清秋の恐れているものが見事に具現化されていた。

そこには、孤児だったころの洛氷河や無惨な死を遂げる仲間の姿があって、今の沈清秋は他人の不幸を喜ぶような人間ではないということ。

オリジナルストーリーどおりでない洛氷河に戸惑いつつも、目の前のキャラクターを小説の中のキャラクターと割り切ってばかりではないことが伺える。

小説の中の登場人物にすぎないが、目の前の人々が不幸になるのは見ていてツライ。

しっかり情が移ってきているんだな。

花月城での弟子たちの喧嘩、続きはどうなるのか?!と思ったら、ここで終わり!

2巻に続く。

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